5ヶ月間、K-1MarkⅡで色々なものを撮ってきましたが、色々と私の中で変化があったので書いてまとめとこうと思います。
ハイキーな写真を撮る事が増えた
以前、私はFUJIFILMのXシリーズを使っていました。
初めてのXシリーズはX-Pro1だったのですが、ローキーな写真ばかりを撮っていた気がします。その後、X-Pro2が発売され何ヶ月かしてから購入に踏み切りました。X-Pro1からX-Pro2へ変わった時に感じたのは暗部の落ち込みでした。ローキーに寄せると諧調が失われるんです。しかし、今までローキーな写真を撮ってきた癖からか、その後も、ローキーな写真ばかり撮っていました。


ローキーこそドラマチックで光の描写を捉えるのに適した露出だ!と思っていたんですよね。

デジタルってハイキーにすると白飛びしやすい・・・
カメラとレンズがしっかり光を捉えた上で、彩度によって光の加減が失われないギリギリのところを攻めたいといつも思っていました。
そうなると安全にローキーに寄せた写真を撮ってしまうんです。
しかし、初めてK-1 Mark2とFA77mmF1.8 Limitedの組み合わせで撮った時に、見事にデジタルの「白飛びに弱い」という概念をくつがえされた気がしました。

FUJIFILMを使っていた時は、階調を失わないように露出のマイナスを攻めていました。
しかし、K-1はその逆で、今まで捉えられなかったハイキーな写真ばかり撮っています。
それは「白さ」「光のニュアンス」が撮れるからなんです。
光を捉えるためにはダイナミックレンジの広さが必要となってきます。
それと同時に、微妙な「白い色」を表現する繊細さも私は重要では無いかと思っています。
例えばK-1 Mark2と FA77mmF1.8 Limitedで撮った、このような写真。

この写真をカスタムイメージ「ほのか」にするとこんな感じです。

「ほのか」はスタンダードでキーがプラス最大の設定でコンストラストがマイナス最小の設定。この設定により彩度は低くなりますが、光が強調され更に飛びそうな階調まで映り込むんです。
ネット上でK-1とFA77mmで撮られたハイキーな写真を見て「これは!」と思ったんです。
そんで、多少無理して購入しちゃったんですよね(^_^;)
今まで使った機種ではこの表現が出来なかったので、ついついK-1Mark2 では露出+1位の気持ちで撮ってしまいます。
かといってローに振って駄目かというとそうではないです。ローキーに撮ってもちゃんと階調も整っていて色にコクを感じます。

しかし、どうもハイキーな写真を撮ることに気持ちが傾いてしまいます。

私はずっとカメラとレンズに「繊細な光」を捉えられる物を求めていました。
写真とは技術的、本質的に言うと「光を捉えて記録した」ものです。
カメラが繊細な光を捉える事によってより立体感が増し、よく言われている「空気さえ写っている」描写となるのです。
それはフィルムでなければ表現できない物なのかな?とも考えましたが、デジタルでもK-1Mark2は一つの解を出してくれたような気がします。
そんなこんなで変化に少々驚きつつも、いつも新たな発見があるので撮るたびにワクワクしています。
今日もまたこのカメラとレンズで週末フォトタイム!