前回のISO編の冒頭で書いた通り、マニュアルでカメラを操作する前に覚える事は最低下の3つです。
- ISO感度
- シャッタースピード
- 絞り
今回は
「2.シャッタースピード」についてです。
では説明していきます。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとは読んで字のごとく、
「シャッターの降りるスピード」の事です。
今回は簡単でしたね。
では!ごきげんよう!
・・・・嘘です。
ちゃんと説明します。
シャッタースピードですが「秒数」で設定する事が出来ます。
「1/60」秒とか「1/400」秒とかですね。
カメラの表示なんかによっては
「60」とか「400」とかになっているものもあります。
じゃあ1秒を超える表示はというと
「2″」とか「8″」といった表示になります。
シャッタースピードの場合、
1/60秒 →1/80秒→1/100秒・・・1/4000秒
など母数が大きくなるほど1秒よりも速く
シャッターが切れる訳です。
表示の意味はなんとなくわかったと思いますが、
そもそもどうしてシャッタースピードの設定必要なのかわからないと思います。
このシャッタースピードを設定する意味を説明するとなると
カメラの仕組みから説明する事になり、結構ややこしいですので
一先ず
「この秒数の間だけシャッターを開いてセンサーに光を取り込みなさい。」という設定。
という捉えて下さい。
つまり
シャッタースピードが速ければ速いほど
センサーに取り込む光の量が減り→
暗く、被写体も止まって写ります。水で表現するとこんな感じです。

逆に
シャッタースピードが遅ければ遅いほど
センサーに取り込む光の量が増え→
明るく、被写体がブレて写ります。水で表現するとこんな感じです。

後述の水の流れを表現するには手持ちは不可能ですので、
三脚など固定する道具が必要になります。
なぜかというと手持ちで撮影すると手振れが発生し
周りの景色もブレてぼやけた写真になるからです。
手振れしないシャッタースピードは?
シャッタースピードが遅くなれば遅くなるほど
「ブレる」って事が分かったと思います。
これを使うことで色々な表現ができます。
先ほど紹介した水の流れや星の流れ、車のライトの光の流れなんかも
三脚を利用してシャッタースピードを遅くして撮ると面白いですよね。

え?三脚なんかいちいち持って行かないし、そんな写真撮る事がない?
確かにこのような写真を撮る機会は普段あまりないかと思います。
それよりも手持ちで風景や街並みを撮ったりすることのほうが
圧倒的に多いですよね。
そんな手持ちの際にブレまくる写真を量産してはたまらないですよね。
じゃあ次は手持ちで撮影する際はどれ位のシャッタースピードを設定したらいいのか?
というと、止まっている物を撮る際に手振れしないシャッタースピードは
「レンズの画角の二倍以上速さのシャッタースピード」を設定するといいと思います。
こう言われてもピンとこないと思いますので例で説明します。
標準レンズ50mmで撮る場合はの50×2倍ですので100。
つまり 1/100秒以上のシャッタースピードで撮れば手振れしにくいという事です。
ただこれはあくまでただの目安ですので、
実際にホントに手振れを防ぎたいのであればもう一段以上の
1/125秒で撮る事をおすすめします。
手振れを確実に防ぎたいのでは早いシャッタースピードにしておくことが
無難ですね。
シャッタースピードまとめ
いかがだったでしょうか?シャッタースピード少しはつかめてきましたか?
- 手振れ防止の為にシャッタースピード早くする。
- 動いている物を止める、流す。
この上記二点だけを頭に入れておけば自ずと設定するシャッタースピードが
決まってくると思います。
今回あまり触れませんでしたが、シャッタースピードを上げたり下げたりする
ことによって光を取り込む量も変わってきますので
「絞り」の値とも相談して設定をしなくてはなりません。
そこらへんは次回「その3 絞り編」でも説明いたします。