K-1 Mark2を買って一年半が経とうとしています。
月日が過ぎるのは早いと感じる今日この頃。
今私の手元には2つのレンズがあります。
一つは、この一年半の間ずっとK-1 Mark2に着けっぱなしにしていたFA 77mm F1.8 Limited。
このレンズでは色んな物を撮ってきました。
思った色以上の発色をしてくれたり、空気感が素晴らしいく、とても素敵なレンズです。

F/2 1/500s ISO-200
ご覧のようにメチャクチャボケもスムーズです。(たまにごちゃっとしたボケ味になるけど)
家に帰って軽くボディ内現像して、
「はぁ」
うっとり。

F/1.8 77.0mm 1/400s ISO-200
F/1.8 1/400s ISO-200
何度この写りの良さに感動した事でしょう。

F/2.2 77.0mm 1/1250s ISO-200
「ずっとこのレンズ一本でいいんじゃないか?」
・・・と思っていた矢先、違うレンズに浮気してしまったのです。
「もう、このレンズだけでいいじゃないか」と思っていた矢先、私は違うレンズに浮気してしまったのである。
お手入れ用品買いに行ったキタムラの中古コーナーに状態AのDA 50mmF1.8が8200円(税抜)であったので今日買ってしまった(^_^;)#DA50mm pic.twitter.com/8aSOJszvrm
— けまりん (@Clair_08) August 2, 2020
DA50mmF1.8
そう、私、まんまと撒き餌レンズに引っかかったのです(笑)
このレンズ、APS-C専用なのにフルサイズでも撮れちゃうっていう何ともズルいレンズ。
しかも、フルサイズでは標準レンズです。
これを狙っていたのあればPENTAXは、かなりの手練ですね。
そして、この撒き餌に引っかかった私は一週間後FA50mmF1.4を中古で買ってしまいました(^_^;)
しかし、50mmという画角は改めて撮ってみると非常に撮りやすい。
FUJIFILMのXマウント時代に50mmという画角を初めて経験して、「標準」という画角の意味がわかるようになりました。
撮り方によっては広角のように撮れるし、望遠・・・とまではいかないが、中望遠位の感覚で撮ることも出来る。
要は自分の足次第で色んな撮り方が出来る画角だと改めて思いました。
今回はせっかく自分の手元に標準レンズ、中望遠レンズがあるので違いを見てみたいと思います。
中望遠レンズは被写体と向き合う為のレンズ
まず、中望遠は人間の視野で言うと「少し集中して物を見つめる」時に近い画角というイメージ。

F/2 1/800s ISO-200
なので「集中して被写体をじっくり撮りたい」
そういう時にいい結果を生みやすいです。
あと、ポートレート的な撮り方をするシーンも得意な画角です。
ポートレートというと人を撮るイメージですが、これは人だけに限った事ではなく、物にも当てはまると思います。物でも、人でもその魅力を最大限に伝えるレンズ。それが中望遠レンズです。
標準レンズは撮りたいものがスッと収まる
中望遠はフレームに収める為に「一歩下がる」という場面が多かったが、標準レンズは違います。
撮りたい!と思ってファインダーを覗くとスッとフレーミングが決まる。

F/7.1 1/125s ISO-400
そして程よく周囲を取り込める
私自身、この画角で慣れているのでイメージしやすいのかもしれないですが、非常に撮りやすい画角です。
人間の視野で言うと、中望遠レンズは「人間が集中して物を見る時の視野」に近いのに対し、標準レンズで「人間の自然な視野」に近いのです。

F/4.5 1/250s ISO-400
こう言ったら元も子もないが標準画角は万能なレンズです。
今のスマホの画角で慣れている人は35mmがいいのかもしれないですが、これ一本で比較的なんでも撮れちゃうと思います。(こんなこと書いてたら35mmが気になりだした・・・)
ただ、何でも撮れちゃう一方で、何を撮っても代わり映えのしない写真を量産する事も多いです。

これは広角のようにパースペクティブがある訳でも、望遠のように圧縮効果がある訳でもないからです。
画角の効果が得られないので、非常に試されるレンズだと個人的に思います。
「50mmにはじまり50mmに終わる」という言葉があるくらい、標準レンズはカメラマンにとって経験値がたまる画角なのです。
結局、標準と中望遠どっちが撮りやすい?
標準レンズと中望遠どっちが撮りやすいか?と言われると当然、標準レンズになります。
久しぶりに50mmで撮ってみて快適だったし、ホントにフレーミングに収めやすかった。
50mmで撮っているうちに、77mmでの撮り方も考え直すところがありました。
それは広く写す工夫です。
中望遠で撮るとどうしても集中した画角が故、狭い範囲を撮るという方向に陥りやすいのです。

先程50mmでも「何を撮っても代わり映えのしない写真を量産する事も多い」と書きました。しかし、これは中望遠から望遠にかけても言える事なのです。中望遠、望遠は撮れる範囲が狭まる分、単調な写真になりやすいのです。


うーん。FA 77mm F1.8 Limitedいいんだけどなぁ。被写体がパッと目の前に現れちゃう感じ。
50mmで撮っているうちに改めて気付かされたのだが、中望遠という画角は非常に息苦しく感じる場面が多いです・・・
標準を試しちゃったからか、なおさらそう思ってしまいます。
よくこれ一本で撮ってきたなという感じ。
50mmから77mmに戻しただけで窮屈さを感じ、ホントに息苦しい(笑)
自分の感覚が変わったのか何なのかよくわかりませんが、そうなると標準より広角なFA43mmF1.9 Limitedが気になり始めたのでヤバイです・・・更に沼地を進むとFA 31mm F1.8AL Limited・・・
・・・には行かないと思います。(全力ブレーキをかけておかなければ・・・)