どうも、FA 77mm F1.8 Limited大好き人間です。
FA 77mm F1.8 Limitedを手に入れてから1年半が過ぎようとしています。
普通1年半も使用すると「ああ、これ売って違うレンズでも買ってみるか」とか飽き性で新しい物好きの私は思うのですが、こいつに関しては全く飽きない。
飽きないどころか、「これ一本でもいいんじゃないか?」と思えるくらいの存在になっている。
みんな、写真を撮る理由というのがあると思いますが、私にとって写真を撮る理由の一つが「FA 77mm F1.8 Limitedで撮りたい!」なのです。
「このレンズがあるからPENTAXを使う」「このレンズが使えるのはPENTAXユーザーの特権」なんていう言葉をよくネットで目にしますが、まさにその通り。
私はこのレンズが使いたいが為にPENTAXのカメラを買ったのです。
今までは
カメラ→レンズ の順番で考えていましたが、
今回は
レンズ→カメラ で考えて購入しました。
このレンズは私の写真ライフにとって切り離せない存在になりつつあります。

「FA 77mm F1.8 Limitedで撮ったらどんな風に写るのかな?」と考えると撮る前からワクワクします。
そんな風に私を魅了し続けている魔性のレンズ、FA 77mm F1.8 Limitedのレビューを改めて行おうと思ったのですが、書いているうちにまともなレビューになりそうにないので、自分のFA 77mm F1.8 Limitedに対する愛を書き散らしていこうと思います。
ネットの写真に恋をした
始めにFA 77mm F1.8 Limitedとの馴れ初めについて書いていきます。
二年前、我が家は金銭的なピンチに陥っていました。
このピンチについては色んな理由があるのですが、この場で書く内容ではないのであえて省きますが、とにかくお金がなかったのです。
手っ取り早くお金を確保するために、持っていたFUJIFILMのカメラとレンズをすべて売却しました。
もうカメラは当分買わない。というか買えないなぁと私は思っていました。
そして、お金をどうにか稼ぎたい一心でブログも始めました。
意気揚々と始めたブログでしたが・・・現実は甘くなかったです(笑)
収益が発生し最低の振り込み金額に達成するまで2年もかかってしまったのであります。
ブログではネタに詰まり、次第に今まで撮った写真をアップするようになりました。
1年が経ち、次第に少し我が家も金銭的に余裕ができ、その頃には色んなカメラやレンズで撮った写真を見るようになっていました。
そう。
余裕が出来たところでまた、カメラを買っちゃいたい気分になっちゃったのです。
そんな時、私はある一枚の写真と出会いました
その写真は開放で撮られたと思われるもので、どこか幻想的で、シャボン玉を飛ばす女の子が柔らかい光に包まれていました。
どこまでも優しく、どこかメルヘンチックな雰囲気の写真でした。
そう、その写真はFA 77mm F1.8 Limitedで撮られた写真だったのです・・・
日常と非日常がぐあっ!と切り離された描写に頭を殴られたほどの衝撃を受けました。
その写真は「他メーカーのユーザーがPENTAXのカメラを使って撮ってみましょう!」といった企画で撮られた写真だったのですが、撮った本人もきっと同じ衝撃を受けてぶっ飛んだに違いありません。
私はその写真を見てからすぐにFA 77mm F1.8 Limitedに恋をしました。
価格.comやphotohito、あるいは人のブログなどネット上でFA 77mm F1.8 Limitedについて調べまくりました。
毎日、頭がFA 77mm F1.8 Limitedでいっぱいの状態になりました。
私はそれからすぐにPENTAXのAPS-C機を購入した訳なのですが、FA 77mm F1.8 Limitedは35mm換算で行くと100mmを超える画角となってしまう為、77mmは諦め、標準に近いFA 43mmF1.9 Limitedを買う事にしました。
今となってはFA 77mm F1.8 Limitedを買うためにPENTAXにしようと考えたのになぜ?と思うのですが、当時の私はまだ冷静な頭を持っていたのだと思います。お金もなかったので当分レンズが買えない事は判っていたので、100mm以上の画角のレンズ一本で当分この先やっていくなんて正気ではないと思ったのです。
しかし、FA43mm注文してからもFA77mmが気になってしまい、相変わらずネットで作例ばかり見ていました。
結局、やっぱりFA 77mm F1.8 Limitedを試してみたくてFA43mmをキャンセルしてFA 77mm F1.8 Limitedを買う事にしました。(正気じゃなかった!)

届いたFA 77mm F1.8 Limitedを一緒に届いたKPに装着して早速撮る。

収差は出るけどピント面はとてもシャープな写りのレンズだなと思いました。。
このままKPで撮り続けていこうと思ったのですが、なにか引っかかる気がしていまいSた。
どうもネットで見ていたあの写真のように撮れない・・・
これは厄介な事に私が惚れたネットの写真がK-1で撮られたものだったのです。
そうなると今度はK-1が気になりだした。(だめなやつ)

確かにAPS-C機で撮った写真も色艶が良くてさすがLimitedレンズだなと感心はしていたのですが、ボケであったりダイナミックレンジはフルサイズに勝てないなと思ってしまったです。
「ここまで足を突っ込んだら、もう行くとこまで行くしかない・・・」と思い、K-1 MarkⅡを手に入れてしまったのです。(だめなやつ)

しかも、手元には最強ウェポンのFA 77mm F1.8 Limitedがあるのです。
正直、無敵だと思いました。
何の根拠もないが、本気でそう思っていたのです。(だめなやつ)
早速K-1 MarkⅡにFA 77mm F1.8 Limited装着して部屋で試し撮りをしてみました。
二度目の恋 自分で撮った写真に惚れる
「やっぱり君が好きだ!!!」
私は台所で叫びそうになっていました。
君が好きだと叫びたい気持ちでいっぱいだったが、どうにかこらえました。
しかし、私の中の凍り付いた時はぶち壊れ始めていたのです。

何気なくリンゴを撮ってみたのですが、私が今まで思っていたFA 77mm F1.8 Limitedの写りがそこにはありました。

洗濯物も撮ってみると、「なんじゃこりゃ!」と飛び上がりそうなほど、これまた驚きました。
解放で撮った時でもピントが合っている所はシャープ。それに加えて周りのボケがメチャクチャスムーズ。光のとらえ方が絶妙だ!
撮れた写真の素晴らしさに舞い上がってしまいそうで、ついには背面の液晶を見ながら「うーぐ、うーぐ」と唸り始めている自分がいました。
同時に顔もニヤニヤです。
声は苦しそうな唸り声なのに、顔は喜びにあふれている。
傍から見たら、もう精神的におかしくなっているか、変なプレーを受けているようにしか見えなかったことだろうと思います。
FA 77mm F1.8 Limitedって何でもリアルで官能的描写
それから私はFA 77mm F1.8 Limitedの魔力にとりつかれ、写真を撮りました。

道端の何でもない物から、動物、家族、岩・・・何でも撮りました。
撮れば撮るほど、新しい発見がありました。

ハイキーで撮ってもいい。色が白と飛びせずに残っているて諧調も滑らかです。K-1 MarkⅡはほんとに光をよく捉えてくれるカメラですね。FA 77mm F1.8 Limitedが100%生かせるカメラだと思っています。


ローキーにしてもムーディーでどこか哀愁漂う色味。ノスタルジーな物もお手の物。

植物を撮っても良い。特に花は花びらの質感が柔らかく撮れるので優しく綺麗に撮れます。

動物も植物同様、優しくそしてリアルに写る。

猫の毛並みは細いので日中、特に外で撮る際は光をキチンととらえないと細かい描写は実現しない。その精細な描写がリアルにつながっているのです。

色味の面では青空が美しい。

K-1 MarkⅡの力も加わってくるが綺麗な青が出ている。ワザとらしくなくて自然な色味。この場所にいたというリアルより、日常を何か特別にしてくる。そんな写りをしてくれるレンズだと思う。

そして白が白く写る。
当たり前に聞こえますが、実はこれは本当に難しいと思います。ただ、のっぺらとした白じゃなくて、白の濃度が諧調を通じて実に繊細に写し出されなくてはホントの「真っ白」という色を感じる事は出来ないのではないでしょうか。
・・・何を言ってるかわからなくなりましたが、写真の通り白が白く写ります。

77mmという画角故にポートレートでも使いまくれる。人の顔を出すわけにはいかないので全身の写真は載せられませんが、手だけでもわかるように、血が通っていて画面から出てきそうな位の写真が撮れます。

人がキレイに撮れるなら、物だって同じです。服であったり金の質感もバッチリ撮れる。

K-1 MarkⅡ自体が高感度に強いのですが、FA 77mm F1.8 Limitedは解放が1.8なのでISO感度を抑えつつ夜にもシャッタースピードを更に稼ぐことが出来ます。

ただ、上の写真を見てもらえばわかりますが、光による玉ボケはラグビーボール状になったりするので、気になる方は少し注意が必要かもしれません。
でも、綺麗な描写をしてくれるのでそんな事どうでもいいのです!

食べ物もリアルに写し出してくれる。ジュースなんか画面に手を突っ込んだら飲めそうなくらいリアルです。

ラディッシュもフレッシュさが伝わります!このシズル感が食べ物の写真では大事だと思います。この写真はクロップ撮影しているのでかなり寄れているように見えるますが、最短撮影距離は70cmで最大撮影倍率は0.14倍なのでテーブルフォトは撮りにくいかもしれない。
しかし、そんな事はどうでもいいのです!

スナップは画角が狭いゆえに動いている人に関しては運任せなところが半分あるります。

私は77mm一本で撮ってきたので画角が染みついていますが、違う画角で撮り慣れていたり、画角を変えまくる人はスナップは難しいと思いますが、これはこれで予想外な物が撮れていて面白いです。
撮り続けて感じたFA 77mm F1.8 Limitedの魅力とは?
改めてFA77mm F1.8 Limitedってなんだ?と聞かれると、これは他のレンズにない、色っぽさじゃないかと思います。

FA77mm F1.8 Limitedは優しい写りの中にもどこか色っぽさというかムーディーで懐かしい写りをするレンズです。

こういった、古びたものにも色気を感じます。


何を撮っても色っぽく写る気がします。

おじさんでも色っぽく写り、と繊細な光をキャッチする器のデカさを備えたレンズです。
使う人にこう思わせるのは、設計者の思いがそうさせているのでは?と思います。
というのもLimitedレンズはデータで設計しているのではなく、設計者がいいと思う描写になるまで何度もトライし、設計していのです。
官能主義と呼ばれる設計者の感性で作られたレンズ。
それがFA 77mm F1.8 Limitedなのです!!!

そして古いレンズなのにきっちり解像する。よく古いレンズなんかだと解放にするとピントが合っていても甘々な描写をすることが多いのですが、FA77mm F1.8 Limitedにはそういった甘さは微塵もない。



官能的であり、ムーディーであり、時にメルヘンチックであり・・・
なので「Limited」なくてもいいのかもしれない。

FA77mm F1.8 Ecstasyでもいいかもしれない。
FA77mm F1.8 Wonderfulも素敵だ。←怒られるかも・・・
・・・いや、やっぱりLimitedが特別感が出て名前としてはふさわしいのかもしれません。
先日、FA50mmという標準レンズを購入しました。標準レンズでの撮りやすさに感動しながらも改めてFA77mm F1.8 Limitedで撮ってみると、やっぱり「君が好きだ!」と心の中で叫ばずにはいられない。
PENTAXユーザー以外の方にも、この熱い思いを受け止めてほしい。
例え中望遠で撮りにくい場面が出たとしても「まあ、いいや」とあきらめがつく。このレンズで撮れるものを撮ろう!とすら思えるのです。
それくらい私の好みにドンピシャな写り。
レンズを触るとヒヤッとずっしり。金属の質感がとてもいい。その高級感から、「これ一本で撮って撮って撮りまくるぞ!」という気分にさせてくれるレンズ。
こういう気持ちにさせてくれるレンズっていうのはもしかしたら初めてかもしれない。そして今後出会う事がないかもしれません。
そう思わせてくれるくらい私はFA77mm F1.8 Limitedに恋をし続けているのです。
最後に言わせてほしい。
「FA77mm F1.8 Limited・・・君が好きだーーーー!!!!」