先日、福岡の天神にある「貴賓館」でフラワーフェスタを開催していると言う事で、勇んで写真を撮りに行ってきました。
花をメインに撮ろうと思って行ったのですが、写真で被写体を切り取る難しさなど改めて感じました。
そういった課題から自分がホントに撮りたい写真や、今後どういった感じで写真を撮っていいくか等、方向性のようなものも見えてきてたので、とても良かったです。
そんなこんなで短時間でしたが実りのあるフォトタイムとなりました。
以下、フラワーフェスタで感じた事を書き殴って行きます。
イベント物に縛られてはならない
「フラワーフェスタ」なので、もちろん花を撮らなくてはいけない。
確かにフラワーフェスタ目的で行っているので花を撮るのは当たり前ですが、その目的に縛られすぎるのは良くないなと感じました。
というのも「花を撮らないと行った意味がない」と思って、他の物に目を向けないというのは非常に勿体無いと思うんですよね。
裏口にはこんな素敵なフラッグガーランドが見えている窓があったり


面白い模様の裏門があったりと通り過ぎざまにパシャパシャっと撮りました。

これらの写真は入館して直ぐに撮った物なのですが、辺りを見渡せばいい被写体がまだまだ転がっていたに違いありません。
この後直ぐに花を撮る事に集中してしまった為、その他の被写体を探し出す事が出来ませんでした。
非常に勿体無い事だと思います。
人はバーゲンとか季節限定などに弱い生き物です。
誰でもそういったイベントのその場の雰囲気に流され、後々「なんでこんな物を買ったのだろう」と思う物を買ってしまった経験はあると思います。
そのような習性はこのように写真にも言える事だと思います。
常に周りに目を配り、冷静な気持ちで被写体を探すことが大切だと思いました。
周りの雰囲気を入れ込む難しさ
いよいよ花の写真の登場です。

こちらの花の写真ですが、人がこの日の為にセッティングしてくれているので整っていて美しくは感じはしますが、正直面白味がありません。
一番花を撮ることに時間を費やしたにもかかわらず、ほとんどがこのような面白くない写真ばかりとなってしまいました。
そんな中、比較的マシな写真がこちら。

銀残しで彩度を落とし、洋館の古めかしさを出しました。
更にカフェの雰囲気が出るようにソフトクリームのポップを入れて撮っていました。
たったこれだけなのに面白いなぁと感じたんですよね。
このように花を撮るにしても周りの雰囲気がわかるように周囲の物を脇役に入れて撮る大切さを改めて気付かされました。
よく「写真は引き算」と言われますが、私の場合は引き過ぎてピンポイントで物を写すクセがあります。
ここはあまり入れ過ぎるとゴチャゴチャしちゃうので難しいところですが、主役とサブを決めて撮ったり、適度に周りの景色を入れてあげるなどすると、もっと面白い写真が撮れるのではないかと感じています。

なかなか難しいのですけどね・・・。
今回、花の写真を撮ってみて強く感じたのは、なんの変哲もない物にこそ切り取る楽しみがあると言う事です。

特別じゃない物を特別な物に仕立ててあげる。
私が写真を好きな理由がここにあるんだと思います。
日常の他愛のない出来事や、そこらへんに転がっている物や、古い建物など、切り取り方、光の捉え方によっていくらでも輝かせる事ができる可能性もある訳です。
こういった楽しさこそが写真の醍醐味じゃないでしょうか?
また、上にも書きましたが、私自身、物をクローズアップした写真を好んで撮っていましたが、今後は「周りの雰囲気を写す為の撮り方」が出来るように努力して表現の幅を広げたいと思っています。
(私が持ってるレンズは中望遠しかないので、周りの物を入れ込むことが難しい場面もあるんですけどね(^_^;))
とにかくいろいろと見えてきたのでいい経験となりました。
もっともっといい写真が撮れるように頑張りたいです!