X-Pro1には後継機であるX-Pro2があります。私もX-Pro1が素晴らしい機種だったので、さらなる期待を込めてX-Pro2を購入しました。X-Pro1がレンズ付きで8万円だったので本体だけで2倍の額を使ってた手に入れました。(X-Pro1が安すぎたんですけど)
当然、後継機ということだけあってかなりパワーアップしています。
初めてX-Pro2で撮ってみた思ったのは「何もかもが爽快」という事。機動の速さもそうですがキビキビと動く印象を持ちました。
とはいえ言葉で「動きが爽快」と言われてもわかならいと思いますので、具体的にどの辺がパワーアップしたのがまとめてみました。
AFスピードの向上
まず私が最初に感動したのはAFのスピードの向上です。
これはホントかなりビックリしました。
XF35mmF1.4 RとXF60mmF2.4 R Macroは全群繰り出しを採用しているのでこれ以上のスピードは望めないだろうと思っていましたが・・・
違っていました。
X-Pro2に装着したこのレンズ達は別物のような動きをしたのです。
言葉で説明するとX-Pro1では「ガーーガーピピ!」位だったのですが、X-Pro2では「ガガガピ!」っといった感じに。
もう、X-Pro2が「お前ら!もっと早く動け!」と言っている声が聞こえる。
XF60mm「やめて!そんなに激しくしたら壊れちゃう!」
X-Pro2「もっと激しく前後に全群繰り出させてやるよー!」
XF60mm「い、いやーー!」
・・・この辺でやめておきます。
X-TransⅢセンサーへの変更
1630万画素のX-TransセンサーからX-TransⅢセンサーへ変更になり、画素数も2430万画素へとアップしています。

FUJIFILMはこれまでAPS-Cではこの画素数が丁度いいと言っており、頑なに1630万画素へこだわっていました。しかし、いくらメーカーがそう言っても実際購入するとなると高画素数でカメラの良し悪しを判断する人がほとんどなんですよね。FUJIFILMもこういったニーズに答えるために画素数のアップに踏み切っています。画素数が上がれば拡大、引き伸ばしたときに有利なのは確かですが、実際そんなに大きくプリントしたり、巨大なディスプレーで見ない限りはあまり意味がないんですけどね。
改めて1630万画素であるX-Pro1で撮った写真を見ても十分綺麗だと思います。

X-Pro1&XF35mmf1.4 R
新型エンジンProcessor Proの搭載
処理エンジンも新開発のX Processor Proを搭載したことで処理速度が4倍になりました。
このエンジンの処理能力のおかげで色々な動きが早くなっています。
シャッターを切ったあとのブラックアウトが気にならなくなった事とSDへの書き込みスピードが早くなったのは衝撃的でした。
シャッター性能の向上
シャッタースピード1/4000秒から1/8000秒へパワーアップ!これにより日中の撮影での幅が広がりました。
ファインダー性能の向上
X-Proの特徴は光学ファインダー(OVF)と電子ファインダー(EVF)を組み合わせたファインダーにあります。光学と電子に切り替え出来る仕組みですが電子ファインダーでは実際に撮れる写真の画像が見えるのですが、当然光学ではガラス窓越しに被写体を見るわけですから撮れた写真のイメージが湧きません。また、ファインダーの弱点としてピントが合っているかが分からないというデメリットもあります。X-Pro2ではこの弱点を電子ビューの小窓を設ける事で解消しています。
ちなみに各機種のファインダーの名称は
X-Pro1では
「ハイブリッドマルチビューファインダー」
X-Pro2では
「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」
その他の変更点
まとめてみると変更点が多すぎてまとめるのが大変でした。以下その他の変更点まとめていきます。
- フォーカスレバー(ジョイスティック)追加
今まで十字キーでフォーカス操作していましたが、ジョイスティックのおかげで縦・横・斜めの8方向にフォーカスエリアを簡単に移動できるようになりました。 - SDデュアルスロット化
X-Pro1はSDカード1枚のスロットででしたがX-Pro2はなんとSDカードが2枚入るデュアルスロットになりました。これにより容量がいっぱいになっても自動で2枚目のカードに切り替えてくれたり、SDカード間でデータのコピーが可能になりました。 - 視度補正ダイヤルの追加
X-Pro2はファインダーの視度補正ダイヤルが追加されました。これはありがたかったです。 - モニター解像度の向上
X-Pro1はモニターは123万ドットからX-Pro2は162万ドットに向上。かなり綺麗になりました。 - 防塵・防滴・耐低温性能
X-Pro2はマグネシウム合金を採用し、全61点にシーリング。防塵・防滴・耐低温を可能にしました。素晴らしい! - Wifiでのデータ転送
あとは大きく変更となっているのはフィルム写真の粒状感を再現する「グレイン・エフェクト」という機能やフィルムシミュレーションモードにACROSが追加になっていることくらいですかね。このフィルムシュミレーションで初めて実際のフィルム名が使われた白黒のシュミレーションの実装となった訳ですが、これは今までの機種では開発者もまだ「ACROS」の名を冠するには及ばないと判断していた為なんですね。そしてようやくX-Pro2で高画素化と処理エンジンのパワーアップにより実現可能となった訳です。ACROSはFUJIFILMの渾身のモノクロフィルムシュミレーションという訳ですね。

フィルムシュミレーション「ACROS」
・・・こうやって変更点並べてみるとX-Pro1からかなり進化していますね。
現在ではボディーに手振れ補正のついたX-H1も発売になっていますし、今後FUJIFILMの進化は加速していくでしょうね。
しかし、旧機種も独特な色味を持っているので個人的には捨てがたいです。
機種に関しては最新旧式で機能性、性能の違いで撮りやすい撮りにくいはあると思いますが、いい写真が撮れる撮れないは関係ないと私は思っています。皆さんもお気に入りのXseriesがあると思いますが、どの機種も撮れる写真に関しては納得品質のものが撮れると自信をもって言えます。
機種の新旧こだわらずにいい写真を撮った人が勝ちですしね。楽しんでいきましょう!